進行計画

3か月で「使える人」
を3人つくる。

全員を一度に引き上げようとすると、誰も上がらない。先に3人だけ作る。その3人が次の3人を作るほうが、説明会を10回開くより速い。

やることが確定している週 目安(現場に合わせて動かす) まだ決めていない

01

全員を一度に引き上げない

導入の失敗は、たいてい「全員に同時に案内した」ところから始まる。全員に向けた説明は、誰の仕事にも当てはまらない一般論になる。一般論は聞いた翌日に忘れられる。

先に3人だけ選ぶ。条件は「毎日パソコンを使う」「自分の仕事に不満がある」の2つでいい。役職も年齢も関係ない。むしろ、いま手作業で時間を取られていて、それを自覚している人がいちばん伸びる。

3人が自分の仕事で結果を出すと、社内での説明は自動的に始まる。人は、他人の便利より隣の席の便利を信じるからだ。

進行

12週間の並べ方

左から右へ読む。太字の週だけ落とさなければ、多少ずれても構わない。

第1週

3人を決める。本人に「実験に付き合ってほしい」と伝え、失敗してよいことを先に約束する 確定

第2週

情報の線引きを紙1枚に書く。「入れてはいけないもの」を名前で列挙する 確定

第3週

各自の仕事を1つ通す。15分で終わるもの。ここで一度成功させることが、この12週間で最も重要 確定

第4週

うまくいった頼み方を、そのまま文章にして残す。置き場所を1つ決める 目安

第5〜6週

3人が別々の仕事に広げる。週1回、15分だけ集まって画面を見せ合う 目安

第7週

最初の棚卸し。減った時間を数える。減っていないなら、対象の仕事を選び直す 確定

第8週

3人がそれぞれ1人ずつ誘う。教えるのは説明ではなく、自分の画面を見せること 目安

第9〜10週

6人体制で回す。ここで初めて、部署をまたいだ共有の場を作る 目安

第11週

やめる判断をする。第1週に書いた基準に照らす。続けるなら、次の3か月で何を狙うかを1文で書く 確定

第12週

全社に案内する。ここで初めて説明会を開く。教材は3人が実際に作ったものだけを使う 目安

3か月以降

誰が旗を持ち続けるかを決める。担当を置かないと、この体制は3か月で自然に消える 未決

半年後

費用の見直し。人数が増えた分の契約形態を検討する 未決

点検

週に1回、これだけ見る

進捗報告は要らない。3つの数字だけで、続けるかどうかは判断できる。

見るもの数え方危ないサイン
開いた日数3人それぞれ、その週に何日開いたか2週続けて週2日を下回る。仕事に組み込まれていない
残した頼み方共有の置き場所に何件たまったか3週間ゼロ。個人の手元で完結していて、他の人に回らない
減った時間対象の作業が、前より何分短くなったか(体感でよい)第7週で「変わらない」。対象の仕事の選び方を変える

前提

この計画が置いている前提

留意事項

  • 「12週間」と「3人」は、多くの現場で扱いやすい大きさというだけで、根拠のある数字ではない。人数と期間は自分の会社の規模に合わせて動かす
  • 各週の内容は順番が本質で、週の割り当ては目安。第3週の「一度成功させる」より前に全社案内をしない、という順番だけは崩さない
  • 減った時間は体感でよい。正確に測ろうとすると、測ること自体が仕事になって続かない

まとめ

全社案内は最後。最初にやるのは、3人を成功させること

3人を選び、線引きを書き、第3週までに各自の仕事を1つ通す。第7週で数え、第11週でやめるかどうかを判断する。全社への案内は、3人が作った実物が揃ってからでいい。順番を逆にすると、12週間かけて「一度触って終わった人」を量産することになる。